「活版印刷三日月堂」や「銀河ホテルの居候」で知られるほしおさなえさんの人気シリーズ最新刊『言葉の園のお菓子番 扉を開けて』が6月10日に発売されます。
本作は、連句会「ひとつばたご」に通う主人公・一葉の成長を描いた第七弾です。書店で働きながら仲間たちと連句を巻く日々のなかで、一葉は他者の想いを汲みとり、自分自身も変わっていく喜びに気づいていきます。オンライン連句会への参加や初めての「捌き」という大役への挑戦を通じて、勇気を出して新しい扉を開いていく様子が丹寧に描かれています。
このシリーズの魅力は、言葉が人を繋ぐ深さを丁寧に紡いでいくところです。特別な才能を求めるのではなく、「なんでもない日々」のなかで他者と関わり、自分を見つめ直す主人公の歩みに、多くの読者が共感し励まされてきました。
自分らしい明日へと歩み出す勇気をもらえる一冊です。文庫判296ページ、定価858円。ほしおさなえさんの優しく深い筆致で、言葉より深い場所での人間のつながりを感じてみてください。
